診察料が足りない!そんなときでも焦らずに対応できる方法を知っておきましょう。

クレジットカードや電子マネーを使う

引き落としまでに診察料を準備しておけば良いので、実際にお金を支払うまで時間が稼げます。

カードなどが使えるかは病院によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。

後払いや分割して支払う

手持ちもなく、今すぐに支払いができない人は、後払いや分割払いが可能か聞いてみましょう。

支払いの期限は当日中や次回の診察時など、病院によって異なりますので、ご自身の状況を伝えつつ、受付や医師へ相談してみてください。

最近では、医療費後払いサービスといったキャッシュレス決済を導入している病院もあります、合わせて確認してみるとよいでしょう。

病院の診察料が足りないときに利用できる公的制度

病院の診察料が足りず、支払いもいつになるか分からない場合は、公的な制度を利用できるか調べてみましょう。

無料低額診療事業

経済事情によって病院での診察が困難な人を対象に、診察料を無料または低額にする制度です。

対象となるのは

  • 低所得世帯
  • ホームレス
  • 生活保護を必要とする人
  • DV被害者
  • 経済的に困難であることから強制労働や性的サービスを強要されていた被害者

国籍や医療保険に加入しているかは問いません。

事前の手続きが必要ですが、診察料の支払いに困っている人は一度相談をしてみましょう。

自治体や福祉事務局に相談すると、無料低額診療事業の制度が利用できない場合でも、身体状態や収入面、生活状況を考慮し医療ソーシャルワーカーや別制度を紹介してくれます。

医療扶助

診察料や調剤料もすべて無料になる制度が医療扶助で、生活保護を受給している人が対象です。

自治体の福士事務所にて申請が必要で、利用するには条件があります。

  • 同時にいくつもの病院で同じ診療科目を受診できない
  • 指定医療機関での受診が必須
  • 接骨院や整体を利用する場合は医師からの意見書などが必要

指定された病院でのみ医療扶助は利用できますが、万が一、指定以外の病院で受診した場合は自己負担になるため注意が必要です。

また、同じ病状で複数の病院を受診は原則禁止ですが、病院を変えることは可能となっています。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、1ヶ月あたりにかかった医療費が一定額以上を超えた場合に、超えた分の金額を支給する制度のことです。

この制度の対象条件は同じ病院での医療費が21000円以上の場合に限られ、入院と外来や医科と歯科は分けての計算になるため注意しましょう。

また入院時の食事代や個室部屋代、先進医療費や自由診療は対象外です。

自己負担の限度額は年齢や所得などによって異なり、所得が上がれば限度額も上がっていきます。

限度額適用認定証

高額療養費制度と同じ限度額で、自己負担の額を減らせますが受付で支払う金額が異なります。

高療養費制度では上限額を超えた金額は後日払い戻しされるため、受付での自己負担額はかなり高額になります。

一方、認定証があれば保険証といっしょに受付に提出することで、限度額までの支払いで良い点が特徴です。

自己負担が3割の人なら、保険組合の窓口にて申請ができます。

対象となるのは保険適用となる治療や薬で、がんや脳卒中、心筋梗塞でも認定証があれば負担額がかなり抑えられます。

入院時の食事代や交通費、先進医療は対象外となっており、さらに支払い済みの医療費には使えません。

今すぐに診察料が足りない時は借りる手段も

親や友だちに借りる

借りる手段としてまず、親や友だちにお願いしてみましょう。

身内や友人知人での貸し借りはトラブルに繋がりやすいので、いつまでにいくらずつ返していくのかなどをしっかり相談し、決めた約束は必ず守るようにしましょう。

カード会社や銀行などから借りる

クレジット会社や消費者金融会社などからキャッシングして現金を用意する方法があります。

カード付帯のキャッシングを利用する場合は、ATMですぐにお金を借りることができますが、カードローンに比べて金利が高いのが特徴で、借りられる金額は数十万円までです。

一方で借り入れ専用のカードローンは金利が低いのが特徴で、借り入れできる金額はキャッシングよりも高めに設定されています。

中でも、一部の消費者金融会社のカードローンでは30日間無利息で借りられるので、短期間だけで良い場合は金利なしで借りることも可能。

手術や入院などまとまった金額が急に必要になった場合はカードローン、診察料や薬代など少額だけ必要な場合はキャッシングの利用がおすすめでしょう。

病院で診察料が足りなくなる前にできること

緊急時用に現金を置いておく

  • 救急車で運ばれた
  • 突然の怪我や病気
  • 予想外の検査や治療
  • 予約している時間や日にちを間違えていた

突然の病気や怪我は事前には防げません。

そんな時でも診察料を払えるよう、緊急用の現金を家に置いておくと安心です。

診察料の相場を知る

病院を受診した時に必ず発生する料金として基本診察料があります。

  • 初診料850円
  • 再診料730円前後

また、深夜や休日などの診察時間外に受診した場合は、850円~6950円が加算されます。

風邪によって受診した場合の相場は3000円前後となっていますが、病状や診療科によって異なります。

  • 耳鼻咽喉科:4000~10000円
  • 皮膚科:2000~5000円
  • 眼科:1000~4000円
  • 整形外科:2000~5000円

上記が相場となっていますが、その他に検査代や処置料が発生する可能性があるのを念頭においておきましょう。

事前に診察料を聞いておく

最も確実な方法としては、事前に診察料を聞いておくことが挙げられます。

診察内容によっては数千円〜数万円の差がでることもあるため、心配な人は事前に聞いておくのがおすすめです。

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