全国で起きているコインパーキングの高額請求トラブル
24時間最大料金とは
コインパーキングの料金で、24時間最大●●円という表示を見たことがある人は多いと思いますが、この表示は要注意です。
最近、コインパーキングで、24時間最大●●円が原因の高額請求トラブルが増えていてます。
24時間以内の利用であれば問題がないのですが、注意が必要なのは24時間を超えた場合です。
たとえば、以下のような料金のコインパーキングに駐車するとしましょう。
24時間最大3000円と書かれていたら、24時間を超えても48時間以内なら6000円だと思いそうですが、これが落とし穴です。
料金が書かれている看板には、小さい文字で注意書きがあります。
1回限り有効と書かれていれば、24時間最大3000円の適用は1回です。つまり、24時間を超えた分については、30分につき500円が加算されていきます。
時間に制約があるケースでは、22時から朝8時までの入庫に限ると書かれていれば、それ以外の時間は対象外です。朝10時に入庫し、17時に出庫すると7000円が請求されます。
コインパーキング料金が高額な場合は管理会社に連絡
コインパーキングの料金が、支払えないほどの高額な場合は、管理会社に連絡してください。連絡先は、看板などに書かれています。
近年、コインパーキングでの高額請求が問題になっているようです。数時間の利用で数万円請求されたなど、SNSへの投稿もあります。
おかしいと思ったら、すぐには支払わず、まずは管理会社に電話しましょう。
金額が間違っているケースもあるので、管理会社に連絡して金額に間違いがないかを確認してください。
不正出庫をしてはいけない
高額請求の場合、支払いをしないで出庫してしまおうと考える人もいるでしょう。
しかし、不正出庫は犯罪です。犯罪によって、さらに高額な賠償金を請求されることも考えられます。
高額請求に動揺してしまったとしても、不正出庫をしてはいけません。
料金を払わないまま踏み倒してもバレない?
コインパーキングで料金を支払わず、強引に出庫して逃げる人がいます。
料金を踏み倒しても、ばれないのでしょうか。
コインパーキング料金を踏み倒してもバレない?
コインパーキングには管理人がいませんが、防犯カメラが設置されています。
不正出庫をすれば、防犯カメラに映像として残されているので、逃げることはできません。
防犯カメラの映像には、車やナンバープレートが記録されているので、所有者の特定は簡単です。
不正出庫で損害賠償請求や罰金も
不正出庫しても、あとで料金を支払えばよいと考えているなら、大きな間違いです。
コインパーキングでの不正出庫が発覚すると、料金の請求書が郵送されます。請求される金額は、駐車料金だけではなく、以下の通りです。
- 駐車料金
- 違約金
- 調査費用
- 修理代
踏み倒した駐車料金に、違約金や本人特定のための調査費用を加えた金額が請求されます。違約金の金額はコインパーキングごとに異なり、不正利用した場合の罰金が記載されている場合はその金額です。
また、不正出庫の際にコインパーキングの施設を破損している場合、修理代も請求されるでしょう。
逮捕される可能性も
不正出庫による請求を、支払わずに放置すると逮捕される可能性があります。何度も不正出庫を繰り返した場合も、逮捕の可能性が否定できません。
コインパーキングで料金を支払わずに不正出庫すると、威力業務妨害の罪に問われます。
料金を支払わないことで不正な駐車となり、不正な駐車をして駐車場の業務を妨害したことになるのです。
ロック版など、コインパーキングの設備を破損した場合は、器物破損罪にも該当します。
駐車料金が高額で払えないときの解決方法
コンビニへ行く
駐車料金の支払いに困ったとき、近くにコンビニがあると便利です。
持ち合わせがないならATMで引き出せ、小銭がない場合には、飲み物などを購入して紙幣で支払えば小銭でおつりがもらえます。
家族や友人などに頼む
財布があればATMで引き出したり、紙幣を崩すことができますが、財布を忘れた場合などはキャッシュカードが手元にありません。
場所にもよりますが、可能であれば家族や友人に頼んで、お金を届けてもらうのもひとつの方法です。
管理会社に相談する
家族や友人などに頼んで、お金を届けてもらうことが難しい場合は、コインパーキングの管理会社に相談しましょう。
支払いに困ったときは、コインパーキングの管理会社に連絡して、状況を説明してください。
即日契約できるカードローンを利用する
駐車料金が高額で、ATMでおろそうにも口座に入っていない、クレジットカードも限度額を超えてしまうという場合にはカードローンがおすすめです。
カードローンは銀行系や信販系のものだと、当日契約は難しいと思われます。消費者金融系だと即日契約できるものもあり、その日のうちにコインパーキングの支払いができます。
契約の際に利用限度額を設定しますが、借り過ぎを防ぐためにも、不必要に多く設定しないようにしましょう。
コインパーキングで料金が払えないを未然に防ぐための対策
駐車料金や支払方法などを確認しておく
コインパーキングで料金が支払えないのは、高額請求だけではありません。
高額請求ではなく、相場通りの金額でも、想定よりも高くて持ち合わせがないというケースも考えられます。
銀座のパーキングメーター料金を見て驚いた、などSNSで見かけたことはないでしょうか。
初めて行く場所だと、あらかじめ相場を調べておくと安心です。コインパーキングを利用する際には、料金や支払方法を確認しておきましょう。
5千円札や1万円札が使えない場合や、硬貨しか使えないこともあります。
また、現金以外の支払い方法も、コインパーキングによって対応が異なるので、確認しておくことが大切です。
大きな文字で書かれている金額だけでなく、小さい文字の注意書きも忘れずにチェックしておいてください。
車内に小銭を置いておく
高額請求も困りますが、意外と困る人が多いのが紙幣が使えないケースです。
車内に小銭を置いておくと、いざというときの備えになります。特に、現金をあまり持ち歩かないという人は、車内に常備しておきましょう。
ただし、置き場所や金額には注意が必要です。
小銭とはいえ、車上荒らしに遭う可能性があるので、ドリンクホルダーなどの見える場所に多額の小銭を置かないようにしてください。コンソールボックスやグローブボックスなど、外から見えない場所が良いです。