急な出費など、今日中にお金が必要なのに足りないとき、即日融資でお金を借りたいなら、考えられるのは以下の方法です。融資を担当する勤続30年以上の現役銀行員ライターが解説いたします。

急ぎなら消費者金融カードローン

消費者金融のカードローンは、審査回答から借入利用までのスピードを売りにしているので、即日融資が可能になっています。

銀行カードローンも昔に比べれば早くなっていますが、すぐに用立ててくれるところはほぼありませんので、今すぐにお金が必要であれば、消費者金融で借りるというのが答えになります。

消費者金融のメリット

やはり最大のメリットがスピードです。

消費者金融では申し込みから審査、契約、融資の実行まで、徹底的に無駄を排しています。早くお金を貸すことに徹底したこだわりを持っているところが最大の魅力であると言えるでしょう。

消費者金融のデメリット

そうなるとデメリットは金利。

融資スピードなどのメリットと引き換えに、銀行系のローンに比べるとわずかですが金利は高いです。ネットショッピングなどで配達を急ぐときなど、通常より割高な料金にるのと同じで、少しでも早く手もとにお金をと急ぐ人には金利以上に早さに価値を見出だせるでしょう。

余談として総量規制の対象になるので、借りすぎていると申込時に否決されることもあります。

総量規制とは

総量規制とは、年収の1/3を超える借入を原則禁止するという、借り過ぎを防ぐために設けられた貸金業界の自主規制ルールです。

たとえば年収300万円の人なら、消費者金融カードローンなど貸金業者からの借り入れは最大100万円までしか利用できないことになります。

消費者金融の審査では、申込時にこの総量規制を超えていないかをチェックしていますので、オーバーしている場合は、いくら返済状況に問題がなくても審査落ちしてしまうのです。

また審査の否決理由は教えてくれないので、年収と借入額を概算でも良いので把握しておきましょう。無駄に否決されることもなくなります。

また余談ではありますが、複数の借り入れを1本化して返済を減らすおまとめローンは、総量規制の対象から外れ、銀行などの金融機関もこの対象外となります。

ただし、過去銀行系のカードローンでも、総量規制から外れた貸し過ぎが問題化したこともあり、最近では年収と比較して審査で断るケースも増えているようです。

消費者金融で即日融資してもらうポイント

お金を早く手もとに欲しいなら、以下のポイントに気をつけましょう。

午前中に動け

申込みからお金を手にするまで、最短で数十分という速さをウリにする消費者金融。ただしそのためにはスマホやパソコンからの申し込みが大前提で、免許証や給与明細などをスマホから送ったりする必要もあり、ある程度WEBやアプリ操作の知識も必要です。

またカード発行を待たずしてお金を指定口座に入れてほしい場合には、平日の午後2時までに振込口座の登録が必要なため、逆算すると午前中には動いておく必要があるでしょう。

事前の下調べ

スマホアプリでコンビニで借りれるなど、わざわざ口座登録しなくてもその日に借りれる方法を、全て調べておくのも1つです。とはいえ急に即日必要となる状況はあまりありませんから、やはり消費者金融系のカードローンとなってしまいますね。

とはいえ無人契約機に行くのは面倒、スマホで今このまま申込みたいと思われるのは当然のことでしょうから、なかなか事前に調べておくなんて難しいことかも知れませんね。

今の状況を伝えよう

申し込みの連絡欄があるなら、そこに即日融資希望と伝えましょう。あるいは申し込みの入力欄で急ぐ場合はこちらにチェック、などとあればチェック漏れのないよう注意してください。

急に入院費が必要になった、急な出費が重なったなど、急いでいることを伝えることで多少の考慮はしてもらえるようです。

ただし審査はまた別。いくら急いでいることを伝えても、今までのクレジット利用状況が悪ければ、当然ですが否決されるので理解しておきましょう。

ちなみに審査時に行われる在籍確認も、急いでいる場合には健康保険証など、会社に勤めていることを証明できるもので対応してくれることもありますが、実は何らかの理由で在籍確認を避けようとしているときなどは、そうしたことを変に悟られないよう注意が必要です。

在籍確認とは

申込書やフォームに入力した勤務先に、その人が本当に勤務しているのか調べることが在籍確認です。これは消費者金融や銀行が、貸したお金がきちんと返済されるかどうかを判断するために行われています。

一般的に在籍確認では、個人名で連絡してくるなど、借金の申し込みだとわからないように配慮されています。他にも所属の健康保険組合や、場合によっては労働組合に確認を取るなどの方法もありますが、いずれにしてもその会社に勤めていることがわかれば良いので、連絡が来たときに「本日お休みでして…」の一言があれば問題なく終わるようになっています。

銀行系のカードローン

一般的に銀行系のカードローンは、審査に時間がかかるため即日融資は無理と言われています。ではどういったメリットデメリットがあるのでしょうか。

銀行系のメリット

金利の低さが最大のメリットです。

消費者金融に比べスピードが遅いのも、ある意味審査項目が多いから。そのためより消費者金融より低金利になっているとも言え、どこの銀行でも安く設定されていることが多いです。

ただし、人によって金利が変わることもあるので、すべての人が低金利で利用できるとは限りません

銀行系のデメリット

ローンカードや明細などは、基本的に郵送です。

これは借入の内容をお知らせするためだけでなく、本人に親展扱いなどの郵便を送ることで所在を把握したいという狙いもあるからです。最近で郵送しない銀行も増えてきましたが、まだ数は多くありません。そのため家族にお金を借りたことがバレやすくなっているようです。

銀行カードローンの即日融資はむずかしい

即日融資も可能と謳っている銀行はありますが、その場合も回答が早いタイミングで来た場合に限るといったように、かなり限定的ではあります。一般的に最短でも翌営業日にならないと回答がもらえないところが多く、やはり銀行系のカードローンでは、即日融資はむずかしいと言えるでしょう。

そもそも銀行は即日融資などのスピードよりも、低金利などのサービスを重視しているので、そもそもの方向性が異なるものです。

即日すぐにお金が要るなら消費者金融。慌ててないし、できるだけ低金利でと思われるのであれば銀行系のカードローン。うまく使い分けていきましょう。

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