お金ないけど今すぐ実家を出たいときはどうする?

中学生、高校生なら友達や親戚の家に泊まる

中学生や高校生は働いてお金を稼ぐことが難しいため、友達や親戚の家に泊まらせてもらうのが最も現実的な方法です。

家賃や光熱費の負担がかからず、場合によっては食事も提供してもらえるため、お金がなくてもしばらくは生活できるでしょう。

ただし、いつまで住めるかは相手次第です。数日だけなら泊まらせてもらえても、長く住むのは断られるかもしれません。

そのような場合に備えて、居候中にバイトをしてお金を貯めたり、次の住む家を探しておくのが良いでしょう。

大学生ならリゾートバイトで一石二鳥

大学生なら、夏や冬の長期休暇を利用してリゾートバイトをする方法がおすすめです。

リゾートバイトなら住み込みで働けるため家賃はかかりません。光熱費や食費なども無料であることが多く、比較的簡単にお金を貯められます。働いている施設を無料もしくは割引で利用できるため、旅行気分で楽しく働けるでしょう。

しかし、期間限定のバイトが多く人気も高いため、例年あっという間に募集が終わってしまいます。夏季バイトなら2~3月くらいには職場を探し始めたほうが良いでしょう。

バイト期間が終了すれば退去しなければならないので、バイトでお金を貯めて一人暮らしにうつるのがおすすめです。

社会人ならシェアハウスに住むことも考えてみて

仕事に就いていて収入はあるものの、家を出るほどの十分なお金がない場合は、シェアハウスに住むと良いでしょう。

シェアハウスとは、一つの住居に複数人で暮らす賃貸物件のことです。一般的には一人ずつ個室が用意されており、キッチンやトイレを共有しながら暮らします。

シェアハウスには、洗濯機や冷蔵庫など生活に必要な家電が用意されている場合がほとんどです。敷金礼金も不要なので、高額な初期費用がかかりません。家賃や光熱費を安く抑えられるため、一人暮らしをするお金がないときに便利です。

ただし、同居者との相性が合わないと苦痛に感じることもあります。常に誰かと一緒にいた方が落ち着く人には、シェアハウスは最適な方法でしょう。

アラサー世代は寮完備の会社に就職してみては?

アラサーで仕事やお金がないという場合は、住宅を提供してくれる会社で働くのがおすすめです。寮を完備している会社や住み込みの仕事は意外と多くあります。

寮であれば生活に必要な家電が備え付けられており、高い初期費用がかかりません。ほとんどの会社では個室が基本となっており、プライベートも確保されています。寮生活なら家賃や初期費用を節約できるため、貯金も溜まりやすいです。

求人によっては寮費が無料だったり、家具家電がついていたりします。住み込みの仕事でお金を貯めてから一人暮らしを始めるのも一つの方法です。

シングルマザーなら母子生活支援施設や民間シェルターの利用も検討を

お金がないシングルマザーは、母子生活支援施設を利用して家を出られます。母子生活支援施設とは、一人親世帯の子供が成人するまでの間、住居やその他を支援する施設のことです。

入所条件は「18歳未満の子供を養育している母子家庭であること」または「離婚協議中であること」なので、シングルマザーなら利用できます。一度入所すれば、子供が成人するまで住み続けられるのがメリットです。

DVの被害から逃れたい場合は、民間シェルターを利用しましょう。民間シェルターとは、暴力を受けた被害者が一時的に避難できる施設で、民間団体によって運営されています。

家庭で暴力被害を受けているシングルマザーは、民間シェルターを頼って早急に家を出ましょう。

無一文で家を出ることになったらどうする?

家族と喧嘩して家を追い出されたときなど、無一文で家を出ることになったときの対処法を紹介します。

当日入寮可能な求人に募集する

日本には寮完備や社宅ありの仕事はたくさんあり、最短当日から入寮可能です。住み込み求人なら仕事と住まいを同時に得られます。

工場などで働く仕事は寮完備かつ未経験で働ける場合が多いため、学歴やスキルは特に問われません。仕事がスタートするまでに待機寮に住める場合もあるので、くまなく求人をチェックしましょう。

公的保護を求める

病気などで仕事ができない状態であったり、頼れる人がいなくて必要最低限のものも一切ない場合は、公的保護を求めましょう。

生活困窮者自立支援制度 衣食住を提供、就労準備支援、子どもの学習支援など
住居確保給付金 就職活動中に家賃相当額を一定期間支給
総合支援資金貸付 失業から生活を立て直すまでに必要な生活費用を借入可能

生活困窮者自立支援制度は全国に相談窓口が設置されており、住居のない人は一定期間衣食住を提供してもらえます。

DVのために家を出たくても出られない場合は、市区町村役場で生活保護と住居提供の申請が可能です。公的保護制度を利用する際は一定条件がありますが、本当に困っているときは公的支援を活用しましょう。

必要最低限のものを持ち出す

無一文だったとしても、家を出るときは必要最低限のものを持ち出しましょう。

  • スマホ
  • 運転免許証、マイナンバーカードなどの本人確認書類
  • 数日分の服

スマホがあればネットで情報を集めたり求人探しができたりするため、無一文で家を出ても対処できます。

仕事をするときは本人確認書類の提出が求められるので、運転免許証なども持ち出しましょう。仕事が見つかるまで数日かかる場合もあるため、数日分の服があると安心です。

家出たいときに必要なお金はいくら?

初期費用

家を出るときは、新居まで家具家電を運ぶ引っ越し費用が発生するほか、家賃、敷金、礼金等などの初期費用がかかります。

引っ越し費用は運ぶ物の数や大きさ、時期や距離によって異なりますが、数万円から10万円程度は見ておいた方が良いでしょう。荷物が少ない場合は、自分でレンタカーなどを借りて引っ越し費用の節約も可能です。

賃貸物件を借りるときの初期費用は、家賃の2〜3カ月分ほどかかります。仮に家賃5万円の物件であれば、初期費用だけで10万円から15万円はかかるでしょう。

これに加えて、家具や家電などの生活必需品を購入する費用も必要です。このように新居で暮らすときは、数十万円ほどの金額がかかることになります。

お金がない場合は、敷金礼金がない物件や家具家電付きの物件に引っ越すのがおすすめです。

家賃

家賃の相場は地域によって大きく異なります。都心に近い中央区や千代田区で1R~1DKの物件を借りる場合、家賃相場は8〜10万円と高額です。しかし、都心から離れた八王子市や立川市だと、同じ1R~1DKの物件でも4万円台で借りられます。

まずは自分がどこで生活したいかを考え、事前にそのエリアの家賃相場をチェックしておきましょう。住むエリアだけでなく、家の築年数や最寄駅からのアクセス、部屋の広さによっても家賃は異なります。

急な家出でお金がない場合や、家賃にお金をかけたくない場合は、なるべく都心から離れた物件を選ぶか、部屋のサイズを小さくするのがおすすめです。

生活費

一人で暮らすなら、生活に必要なものはすべて自分で支払わなければいけません。生活に必要な費用として、以下のものがあります。

  • 食費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 交通費
  • 医療保険費
  • 被服費

毎日生活していると、トイレットペーパーやティッシュなどの消耗品も必要です。娯楽費や交際費もかかるので、生活費は多めに見積もっておいたほうが良いでしょう。

税金

家を出るときは、税金も自分で支払わなければいけません。一人暮らしにかかる税金は、所得税と住民税です。これに加えて厚生年金保険料や健康保険料が考慮され、手取り金額は少なくなります。

給与所得者の場合、所得税と住民税は源泉徴収されるため特別な手続きは不要です。しかし、自営業などの場合は自分で確定申告をして税金を納めなければなりません。

税金を払い忘れると延滞税などが課せられてしまい、本来の納税分よりもさらに多くの税金を納める必要があります。

雇用形態や所得水準によって税金の納め方が異なるので、一人暮らしを始める前にチェックしておきましょう。

 

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