母子父子寡婦福祉資金貸付金とは

母子家庭や父子家庭、寡婦の方などに、生活費や子どもの学費などで必要な資金を貸付するものです。

母子父子寡婦福祉資金貸付金を申し込める条件

申し込むための条件は、以下のとおりです。

・母子家庭
・父子家庭
・寡婦

条件が少なくて緩いことが特徴ですが、給付金ではなく貸付金なので、返済の義務があります。

低金利で借りられる

母子父子寡婦福祉資金貸付金を借り入れるメリットは、年1.0%と金利が低いことです。

連帯保証人がいる場合には、無利子で借りられるものもあります。

低金利だと、返済の負担を軽く抑えることができるでしょう。

銀行のカードローンでも1.0%台の金利のものがありますが、これは最低金利なので初回の契約には適応されません。

何度も利用し、返済の実績があるお得意様向けの金利なのです。

銀行のカードローンでは金利が13%を超えることも珍しくないので、いかにお得な制度であるかがわかります。

返済に猶予がある

母子父子寡婦福祉資金貸付金は返済が必要ですが、猶予申請をすれば支払いが猶予される据え置き期間があるのも特徴です。

借り入れの申請をする際に、返済について相談をします。

返済の据え置き期間は借りる資金の種類によって異なり、6か月から1年の期間があります。

無職でも借りられる

母子父子寡婦福祉資金貸付金は、無職でも申請が可能です。

給付金ではなく貸付金なので、返済できる収入があるほうが望ましいですが、妊娠や出産などで働けない状態が考えられます。

また、就職支度金など、これから収入を得ようとする人を支援する資金に申請する場合、無職である可能性が高いでしょう。

母子父子寡婦福祉資金貸付金の種類

母子父子寡婦福祉資金貸付金は目的ごとに申請しますが、その資金には12種類があります。

端的にいいますと、母子家庭の母、父子家庭の父、寡婦については、生活の維持に必要な資金として生活資金。自宅の購入や修繕における住宅資金、引越し費用などの転宅賃金などが支給されます。

さらには扶養する子においては授業料などの修学資金のほか、制服や入学金など入学に必要な就学支度資金も対象です。スーツや通勤用の自動車など就職に必要な就職支度金、就職や起業に必要な勉強をするための就業資金なども支給されます。

また、修学資金や入学に必要な資金や、就職や起業に必要な資金は、両親がいない児童も支給の対象です。

母子父子寡婦福祉資金貸付金を借りられない人

生活が安定している人

現在の収入で生活できる人は、母子父子寡婦福祉資金貸付金の借り入れができません。

目安となるのが児童扶養手当の所得制限で、上限金額よりも収入が多い人は、借りられない可能性が高いです。

生活が安定していると思われるような収入がある場合、なぜ資金を借りる必要があるのかを具体的に説明できると良いでしょう。

他からの借り入れが多い人

借金が多い人は、返済計画が立てにくいことから、母子父子寡婦福祉資金貸付金を借り入れができない可能性が高いです。

生活の立て直しを支援するための貸付金ですが、借金を返済するために借りることはできません。

働く気がない人

働く気がない人は、母子父子寡婦福祉資金貸付金の借り入れができません。

生活を立て直すための資金としての貸し付けなので、働く気がないということは、生活を立て直す気がないものと判断されます。

未納や滞納がある人

住民税や健康保険料を納めていない人や、滞納している人も、借り入れができないでしょう。

未納や滞納があれば、計画的な返済が難しい人と判断されてしまいます。

現在、未納や滞納をしているけれど、生活を立て直したいと考えている場合は、少しでも支払いを進めておくことがおすすめです。

支払いの意志を見せることで、審査に通過できるかもしれません。

母子父子寡婦福祉資金貸付金を申請する流れ

母子父子寡婦福祉資金貸付金を借り入れるための申請は、居住地がある市役所や区役所です。

役所の窓口で相談する

最寄りの役所に行き、窓口で母子父子寡婦福祉資金の借り入れをしたいことを申し出ます。

申請はまず、担当者への相談から始まり、資金が必要だと判断してもらわなければなりません。

面談方式で現在の生活について聞かれるので、できるだけ詳しく回答しましょう。

担当者からは、どのような資金が必要でどの程度の収入があるのかなど、暮らしぶりについて詳しく聞かれます。

窓口での相談は、予約が可能なら電話で予約をしておくとスムーズです。

申請

母子父子寡婦福祉資金貸付が必要と判断されれば、申請ができます。

申請書と、必要な書類を揃えて申請しましょう。

審査

申請をすると、担当者への相談内容や提出した書類をもとに、審査がおこなわれます。

審査の主な内容は、返済が可能か、資金が自立につながるか、などです。

貸付が決定する

審査の結果により貸付が決まると、貸付決定通知が届きます。

貸付決定通知書には借入金の種類や金額などが記載されているので、確認しましょう。

通知書に同封されている借用書と貸付金交付請求書に記入し、役所の窓口に提出してください。

資金の交付

借用書と貸付金交付請求書を提出すると、借入する資金が振り込まれます。

資金により一括で支払われるものと毎月支払われるものがあるので、確認しておきましょう。

母子父子寡婦福祉資金貸付金を申請する際の注意点

書類を不備がないように提出する

母子父子寡婦福祉資金貸付金の申請には、多くの書類が必要です。

戸籍謄本などで、母子家庭または父子家庭、寡婦であることを証明しなければなりません。

源泉徴収票など、収入を証明する書類も必要です。

書類に不備があれば、追加で提出が必要になるだけでなく、心証が悪くなれば審査に影響することも考えられます。

申請する資金の種類による違いもあるので、しっかりと確認をして早めに準備しましょう。

必要最低限の金額を申請

母子父子寡婦福祉資金貸付金の審査では、きちんと返済できるかどうかがポイントになります。

申請可能な限度額ではなく、必要最低限の金額で申請することが大切です。

必要な金額以上を借り入れしても、返済しなければならないので、負担に感じてしまいます。

母子父子寡婦福祉資金貸付金を借り入れるデメリット

生活保護を受けられない

母子父子寡婦福祉資金貸付金を借り入れていると、生活保護が受けられません。

すでに生活保護を受給している場合は、生活を立て直すための土台づくりをしましょう。

土台ができて生活の基礎ができてきたら、生活の立て直しに母子父子寡婦福祉資金貸付金を役立ててください。

滞納すると違約金が発生する

低金利で借りられることが母子父子寡婦福祉資金貸付金の魅力ですが、滞納すると違約金として遅延損害金が発生します。

遅延損害金は年3.0%なので、まだまだ低金利の範囲内ですが、1.0%と比べると負担は大きいです。

申請に必要な書類が多い

公的な制度である母子父子寡婦福祉資金貸付金は、申請に多くの書類が必要です。

申請する資金の種類によって必要な書類が異なりますが、書類の準備が面倒なら、消費者金融のカードローンが便利に借りられます。

申請から貸付までに時間がかかる

母子父子寡婦福祉資金貸付金は、申請から手元にお金が届くまでに時間がかかります。

どの程度の期間なのかは、自治体によって異なりますが、1か月ほど見ておくと良いでしょう。

自治体によっては、3か月ほどかかるところもあるようです。

時間に余裕があれば良いですが、急ぐ場合にはカードローンなど、即日融資が受けられるサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

ひとり親世帯が受けられる給付金

児童扶養手当

支給額は月額43160円で、2人目は10190円、3人目以降は6110円となります。

対象は、母子家庭・父子家庭で18歳以下の児童を養護している世帯です。

自立支援教育訓練給付金

支給額は最大80万円となります。

対象は、母子家庭・父子家庭の親で児童扶養手当の支給を受けていて、教育訓練が適職に就くために必要と認められている必要があります。

ひとり親世帯臨時特別給付金

支給額は1世帯5万円、第2子以降ひとりにつき3万円となります。

対象は、児童扶養手当を受給しているひとり親世帯です。

即日お金が必要ならカードローンがおすすめ

多くの書類を準備したり、審査を待つ余裕がないという場合には、カードローンなら簡単な審査で即日の借り入れが可能です。

カードローンには、消費者金融のほかに銀行や信販会社のものがあります。

母子家庭や父子家庭、寡婦も、一定の収入があれば借り入れが可能ですが、審査が気になる人にはすぐに審査結果が出る消費者金融がおすすめです。

消費者金融というと、雪だるま式に借金が大きくなるのではないかと不安に思うかもしれません。

しかし、返済できる無理のない範囲で借り入れれば、一般的なローンやキャッシングと同じように安心して利用できます。

大手の消費者金融各社では、一定の期間内に返済すれば無利息で借りられるので、この期間を利用するととてもお得です。

おすすめの記事