一人暮らしに必要なお金
賃貸の契約など初期費用
家出をして一人暮らしをするには、住む場所が必要です。
賃貸物件を借りる場合、敷金や礼金、仲介手数料など初期費用は家賃の約6か月分がかかります。
生活費
毎月の家賃や光熱費、食費などの生活費が必要です。
全国の平均的な1か月の生活費は約20万円といわれていますが、都道府県によって違いがあります。また、大都市だと高額になることが多く、地方は安く抑えやすいでしょう。
住民税など税金
一人暮らしで納めなければならない税金といえば、住民税と所得税です。
所得税は給料など収入となるお金に課される税金で、一般的には所得税を引かれた状態で受け取ります。住民税は、前の年の所得に応じて課税されるので、就職した2年目から納める税金です。
お金がない主婦やシングルマザーが家出する方法
公的制度で給付金や補助を受ける
母子家庭など、ひとり親世帯を対象とした公的制度には、住宅手当があります。自治体ごとに受給できる条件や金額が異なりますが、月に1万円前後を上限としている自治体が多いようです。
条件や金額など詳細は、市役所など各自治体の窓口で確認しましょう。
公営住宅で家を探す
公営住宅だと、一般的な賃貸物件よりも格安で借りることができます。誰でも入居できるわけではなく、所得制限があり、低所得で生活に困っている人のための住宅です。
公営住宅への入居を希望するなら、各地方公共団体に問い合わせてください。
母子生活支援施設を活用する
家出したいシングルマザーで、お金がなくて生活が難しい人は、母子生活支援施設の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
母子生活支援施設は、子育てをしながら、自立した生活をめざす施設です。18歳未満の子どもがいるシングルマザーや、離婚したくても離婚できずに母子家庭と同じ状態で生活する人が支援の対象となっています。
入居が認められれば、子どもが18歳になるまで利用できます。住む場所は独立した居室なので、プライバシーが守られて安心です。
お金がないときにどうやって工面する?
フリマアプリやリサイクルショップに不要なものを売る
自分にとって不要なものでも、欲しいと思う人がいれば売れるのが、フリマアプリの良いところです。
意外なものが高値で売れることがあるので、売れるわけがないと決めつける前に、出品してみてください。
リサイクルショップに売るよりも高く売りやすいですが、すぐに売れるとは限りません。急いでお金が必要な場合は、リサイクルショップがおすすめです。
リゾートバイトをする
住む場所も仕事もない状態で家出をしなければならない場合、リゾートバイトがおすすめです。
リゾートバイトは住み込みで働けるので、住む場所と仕事の両方が同時に決まります。
カードローンでお金を借りる
どうしてもお金がなくて困ったときには、カードローンでお金を借りて工面する方法があります。
限度額の範囲なら、何度でも繰り返し利用できるので、借り過ぎないように気をつけてください。
家出に必要な持ち物
家出の場合、持ち物は必要最小限になるでしょう。以下のものが必要なので、忘れないようにしてください。
・現金
・キャッシュカード
・通帳
・銀行印
・免許証
・パスポート
・保険証
・年金手帳
・マイナンバーカード
車がある場合は、実印も必要です。そのほかにも大切なものがあれば、忘れないように持って行きましょう。
居場所を探されて困る家出の場合
家出といっても、その実態はさまざまです。
家出というよりも単に自立といえる、少し強引な一人暮らし程度のケースから、絶縁の勢いで姿を消す家出、居場所を知られるわけにいかないDVから逃げる家出というケースもあります。
絶縁やDV被害などの家出で、居場所を特定されると困る場合は、スマートフォンや保険証、免許証はそのまま置いていくほうが安全です。引っ越し先が決まってから、新たに手配しましょう。
家出は法律的に問題ないの?
家出は犯罪ではないので、未成年であっても罪に問われることはありません。
また、家族が警察に捜索願を出したとしても、すぐに捜索が開始されることはないでしょう。捜索には条件があり、以下に当てはまるものがなければ、捜索されません。
・事件に巻き込まれた可能性が高い
・自分で帰ることが難しいと考えられる
・精神的に不安定な状態
・13歳以下
どんな理由で家出する人が多い?
自立したい
家出の理由でもっとも多いのは、自立です。
実家暮らしでは親に料理や洗濯など何でもしてもらえるので快適ですが、このままで大丈夫なのかな、と不安になることもあるでしょう。
一人暮らしをして自立したいと考えるのは、ごく自然なことです。自立すれば、ひとりで生きていく力が身につきます。
毒親から離れたい
毒親とは、子どもが生きていくうえで、悪い影響を及ぼす親のことをいいます。
子どもを大切に思うあまり、過保護になる毒親だけでなく、なかには子どもの幸せを妬む親もいるほどです。そうなると、普通に生きることを妨害されることもあるでしょう。
DVから逃げたい
家出の理由で深刻なものといえば、DV被害に遭っているケースです。
親やパートナーからのDVが多いですが、なかには子どもからのDVに悩まされている人もいます。DVのような家庭内暴力は、すぐに逃げることがおすすめです。
日常的に暴力を受けていると、それが普通の状態となり、正しい判断ができなくなってしまいます。肉体的なダメージだけでなく、精神的にも悪影響なので、一刻も早く逃げるのが良いでしょう。
お金がなくて逃げられない、見つかると何をされるか分からないから怖い、など逃げたくても一歩踏み出せない人が多いです。DV被害を受けている人なら誰でも利用できる民間のシェルターがあるので、シェルターを利用すれば安全に逃げられます。
家出のメリット
自由に生活できる
一人暮らしは、誰からも干渉されず、自由に生活できます。
まず、住む場所を自由に選べることは、大きなメリットです。通勤に便利な場所や憧れていた街に住むことや、電車に座れる始発駅を最寄り駅として選ぶこともできます。
食事の時間や入浴時間もすべて自分で決められるので、自分のペースで生活できるのは快適です。インテリアは自由にコーディネートでき、自分好みの住環境をつくれるのも、一人暮らしならではの楽しみ方でしょう。
自立できる
家族のサポートがなくなることを不安に感じるかもしれませんが、自立できることは家出して一人暮らしをするメリットです。
家事を全て自分でしなければならないので、自然と家事能力が身につきます。また、光熱費や食費はどれくらいかかるのか、どのように節約すればどの程度安くなるのかがわかるようになるでしょう。
家事は実家でも身につけられますが、経済感覚を身につけるには、一人暮らしを経験しないと難しいです。
家出のデメリット
病気にかかると不安になる
一人暮らしだと、病気やケガをしても、世話をしてくれる人がいません。
高熱で動けない状態でも、自分でなんとかするしかないでしょう。
お金がかかる
とにかくお金がかかるのが、一人暮らしのデメリットです。
節約しようと思っても、最低限の光熱費や、食費などお金がかかります。
デメリットではありますが、実家暮らしではなかなか気づけない大切なことです。知ることができて良かったと、前向きに考えましょう。
掃除や料理を誰もしてくれない
一人暮らしは、掃除や料理などすべて自分でしなければなりません。
仕事が忙しい時期など、掃除をするのが面倒になり、料理をつくる気力もなくなるかもしれません。コンビニなどで買ってきたものを食べ、掃除をしない生活が続くと、ゴミ屋敷になる可能性があります。
荒れてから掃除をするのは大変です。ゴミだけでも毎日きちんと片付けて、快適に一人暮らしができる環境をキープしましょう。